研究課題
若手研究(B)
血中HDLレベルを規定するcausal SNPの探索を目的に、TFEL scan法を用いてapoAIのプロモーター領域のSNPを解析した。まず、2つの異なるルシフェラーゼレポーターベクターの一方にプロモーター領域の参照配列を、もう一方に同じ領域でSNPを1つだけもつ配列を挿入し、これらをヒト細胞株にコトランスフェクションしてルシフェラーゼ活性の比率を評価した。次に、スクリーニングで選び出されたSNPの部位に結合する転写因子を同定するためにTFEL scan法を用いた。
応用健康科学
同定された転写因子をヒト細胞株で過剰発現したところ、内因性のapoAI遺伝子の発現が増加した。apoAIのプロモーター領域にあり、転写活性に影響を与えるSNPと、この部位に結合してapoAI遺伝子の発現を制御する転写因子を同定した。