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2020 年度 実施状況報告書

前頭側頭型認知症に対する運動療法の効果

研究課題

研究課題/領域番号 17K13218
研究機関筑波大学

研究代表者

根本 みゆき  筑波大学, 附属病院, 病院講師 (80754316)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2022-03-31
キーワード前頭側頭型認知症 / 運動療法 / fNIRS / 行動異常
研究実績の概要

本研究の目的は、運動療法が前頭側頭型認知症(frontotemporal dementia: FTD)の行動異常に及ぼす効果とその機序を明らかにし、FTDに対する新たな治療法および支援策を構築することである。本目的を達成するために以下の3つの研究課題を設定した。課題1:介入内容決定のための予備検討、課題2:FTDに対する運動療法の効果①、課題3:FTDに対する運動療法の効果②。
本年度は課題1および2について、これまで得たデータの解析を中心に研究を進めた。FTDの診断基準に合致する男性5名(61-77歳)、健常群として女性4名(61-77歳)について、介入前後の認知機能、身体機能、心理機能、社会機能、および近赤外分光分析法(functional near-infrared spectroscopy: fNIRS)測定の結果について解析を進めた。特にfNIRSについては、専門家との連携のもと標準的な解析だけでなく、新たな手法を用いて多角的な方法でアプローチを行っている。
本年度の成果としては、国際誌1編の成果発表を行った。
FTD に対する非薬物療法はほぼ皆無であり、本研究の目的が達成され、FTD に対する運動療法の有効性が証明されれば、非薬物療法の第一の手段として大きな役割を果たすことができる。本研究はFTD に対する新たな治療戦略に資する、社会的意義のある研究と考える。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本年度は課題1および2について、これまで得たデータの解析を中心に研究を進め、これまでに得られた研究データについて、十分な解析ができているといえる。しかしながら、COVID-19の影響で予定していた介入研究を進めることができなかったため、(3)やや遅れている進捗状況であると言える。

今後の研究の推進方策

今後の研究としては、第一に、これまでに得られた研究データについて更なる解析を実施し、残りのデータ収集のための介入試験を行う。
第二に、上述によって得られる成果を統合して、運動療法がFTDの行動異常に及ぼす効果とその機序についてまとめる。
第三に、これらの研究成果を国際誌や国際学会等を通して成果発表をおこなっていく。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルス感染症の影響で研究活動への支障が生じたため

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] A Novel Exercise for Enhancing Visuospatial Ability in Older Adults with Frailty: Development, Feasibility, and Effectiveness2020

    • 著者名/発表者名
      Nemoto Miyuki、Sasai Hiroyuki、Yabushita Noriko、Tsuchiya Keito、Hotta Kazushi、Fujita Yoshihiko、Kim Taeho、Tsujimoto Takehiko、Arai Tetsuaki、Tanaka Kiyoji
    • 雑誌名

      Geriatrics

      巻: 5 ページ: 29~29

    • DOI

      10.3390/geriatrics5020029

    • 査読あり

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公開日: 2021-12-27  

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