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2017 年度 実施状況報告書

青年期の体力と糖尿病発症リスクに関する疫学研究

研究課題

研究課題/領域番号 17K13229
研究機関順天堂大学

研究代表者

染谷 由希  順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 博士研究員 (10597090)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード青年期の体力 / 握力 / 糖尿病 / ヒストリカルコホート研究
研究実績の概要

中高年期の全身持久力や筋力といった【体力】や、肥満などの【体格】が、疾病発症リスクと深く関連していることは多く報告されてきているが、青年期の体力や体格が、疾病発症予防に対して及ぼす長期的な効果については不明な部分が多く残されている。この点に関して、我々は、青年期の『全身持久力』が高いほど、その後の糖尿病発症が抑制されていることを疫学的な研究にて明らかにした(Someya et al. BMC Public health. 2014)。しかしながら、青年期の筋力や柔軟性といった全身持久力以外の体力や体格が、その後の疾病発症に及ぼす効果はいまだ不明である。本研究においては、青年期の筋力、柔軟性、筋持久力や体格と糖尿病発症リスクとの関連を明らかにし、今後の予防医学において、青年期や若年期といった早期からの疾病予防に対する効果的な運動を提唱することを目指す。
本年度では、青年期の体力のうち『筋力』に着目し、その後の糖尿病発症リスクとの関連を解析したが、青年期の筋力が高くても、その後の糖尿病発症リスクは変わらないことが明らかとなった(Someya et al. J Phys Fitness Sports Med. 2017)。また、2007-2009、2011年の追跡調査に引き続き、同窓生1,300名を対象とした追跡調査を実施し、これらの調査データを用いて分析等を開始している。また、全同窓生1万人を対象とした追跡調査の準備を進めており、次年度には調査を実施できる予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本年度で予定していたデータベースをもとにしたデータ解析が進んでおり、また、さらなる追跡調査の実施することができた。次年度に向けた新規対象者への調査準備が進んでおり、おおむね順調に進展していると考えられる。

今後の研究の推進方策

次年度も継続して、青年期のや体力や体格と糖尿病との関連のデータ解析を進めていく。また、全同窓生1万人を対象とした追跡調査の準備を進めており、次年度には調査を実施できる予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Muscle strength at young age is not associated with future development of type 2 diabetes in Japanese male athletes2017

    • 著者名/発表者名
      Someya, Yuki Tamura, Yoshifumi Kohmura, Yoshimitsu Aoki, Kazuhiro Kawai, Sachio Daida, Hiroyuki
    • 雑誌名

      The Journal of Physical Fitness and Sports Medicine

      巻: 6 ページ: 167-173

    • DOI

      10.7600/jpfsm.6.167

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 青年期のわずかなBMIの増加は、中年期の高血圧発症リスクを増加させる2017

    • 著者名/発表者名
      染谷由希, 田村好史, 河村剛光, 河合祥雄, 代田浩之
    • 学会等名
      第27回日本疫学会学術総会

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公開日: 2018-12-17  

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