本研究において、青年期の体力や体格によって、将来の糖尿病発症リスクの差が明らかになったことは、青年期や若年期というより早期からの運動啓発に必要なデータを示すことができ、現在実施されている【新・体力テスト】の結果を用いて、必要な運動を提唱できるという点で、国民にわかりやすい運動目標の作成に寄与できるデータになったと考えられる。また、日本人の「体力」「体格」の違いによる糖尿病発症リスクが明らかになり、今後の予防医学において、個人の体力、体格に合わせた、疾病予防の運動を提唱するための重要なデータの一つとなることが期待できる。
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