研究課題/領域番号 |
17K13233
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
松下 宗洋 東海大学, 体育学部, 助教 (20758594)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 妊婦 / 身体活動 / 身体不活動 / コホート研究 / 疫学 |
研究実績の概要 |
妊娠中の身体活動・運動については、妊娠期の健康アウトカム(妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病、遷移分娩など)に対する予防効果を示すエビデンスが不足している。そこで本研究では、妊娠中の身体活動・不活動と妊産婦特有の健康アウトカムとの関連を検討するための研究を計画した。研究初年度から継続して、今年度は以下の研究活動を行った。 1)妊婦を対象としたコホート研究の研究フィールドとの調整:研究初年度から継続して、研究協力者を通じて複数の産科・婦人科に協力を依頼した。また協力が可能な範囲での身体活動量測定の調整を行った。 2)妊娠女性に適した身体活動量測定法の再検討:当該分野における国内外で得られたレビューによれば、加速度計を用いた活動量計などで客観的に評価された身体活動量によるエビデンスの蓄積が求められている。そこで妊婦の研究でも用いられているアクチグラフを用い、身体活動測定条件の整理を行った。 3)妊娠女性における身体活動研究のレビュー:直近3年間において妊娠期における身体活動に着目した研究が増加しているため、研究動向を整理するためのレビューを開始した。具体的には、行動疫学の枠組みを用いて以下の6つの局面にあわせて整理する;i)妊娠期の身体活動と健康アウトカムの関連、ⅱ)妊娠女性の身体活動量測定法、ⅲ)妊娠女性の身体活動の実態、ⅳ)妊娠女性の身体活動量の関連要因、ⅴ)妊娠女性の身体活動量推進のための介入プログラム、ⅵ)エビデンスの公衆衛生指針・政策
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究初年度から継続して、コホート研究のフィールドである複数の病院と調整している。各研究フィールドへの協力依頼の内容を精査しているため、研究スケジュールに遅延が生じている。
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今後の研究の推進方策 |
これまで調整してきたフィールドにてコホート研究を開始し、今後も継続した研究活動を実施するための準備も併せて行う。また身体活動量の測定条件や、研究で用いた調査票の妥当性を検証も実施する。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究フィールドと測定項目についても調整中であり、その測定内容に合わせた物品購入をするため翌年度への繰り越しが生じた。翌年度の請求分については、身体活動量測定器材や妊娠期における安全なスポーツ活動実施状況に関する調査に使用する計画である。
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