研究実績の概要 |
2019年度は「①研究対象者拡大に向けた取組み」「②観察研究の追跡2年目調査(課題1)」「③運動介入研究(課題2)」を実施した。 ①2018年度終了時点で累計研究データが予定よりも少なかったため、研究フィールドである健診施設と協力し、研究対象者拡大に取組んだ。具体的には、これまで1企業の勤労者のみを対象としていたが、新たに他の企業・健保に所属する勤労者にも活動量計装着の依頼を行った。また、そのデータを管理するためのシステムを構築した。 ②上記①の甲斐もあり、前年度以上(約1,700件)に研究データが集まった。これにより2017-19年(研究期間)の横断データは約3,000件、1年以上追跡可能な縦断データは約1,000件となった。しかし、当初予定していた約3,000件の縦断データには及ばず、縦断的解析に耐えうるサンプル数ではないと判断し、課題1は横断的解析を主に実施した。 ③昨年度報告のとおり、研究フィールドとの調整が難航した結果、予定していた「高頻度の中強度有酸素運動」による介入が困難となった。そのため、予備的分析結果や先行研究を踏まえ、「高頻度の低強度身体活動」による1年間の介入を実施した。当該介入プログラムは、勤務中の座位時間を低強度身体活動に置き換えることを意図している。具体的には、勤務中に1日数回(約10分間に相当)立ち上がり、ストレッチや自席・フロアの周囲の散歩を行なうプログラムである。 課題1と2の詳細(結果)については成果報告書にて報告する。
|