勤労者を対象にした横断研究(n=約2,000)、および職場での1年間の運動介入研究(n=約800)を実施した。両検討課題から、日中の低強度運動が眠気の軽減や仕事への活力の高さ、集団凝集性の高さと関連することが示された。また、職場での低強度運動は実社会(職域)との親和性が高く、現場でも長期的に継続実践できる運動様式であることが示唆された。一方、運動の頻度と睡眠や労働生産性の関連性については本研究期間中に明確にすることはできなかった。今回は中高強度運動に絞って検討したが、他の強度の運動の影響や1週間を通じた運動量の蓄積の仕方に着目するなど、今後様々な視点からの分析が期待される。
|