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2020 年度 実績報告書

体力及び学力の発達と関連する幼児期の生活習慣の解明:仮想RCTによる介入研究

研究課題

研究課題/領域番号 17K13246
研究機関高知大学

研究代表者

幸 篤武  高知大学, 教育研究部人文社会科学系教育学部門, 講師 (00623224)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード線形混合モデル / 睡眠時間 / 体重
研究実績の概要

追跡調査については、2020年度前半は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のため調査の中断を強いられることになった。2020年度後半には研究機関における研究実施の指針に従い再開することができたが、調査対象者や調査協力スタッフの安全を考慮し簡易なデータの取得にとどまった。
これまでに取得した2年間の追跡データを用い、平日と休日の睡眠時間のズレが幼児の身長及び体重の発育に及ぼす影響について、目的変数に身長、体重、Body mass index(BMI)を、説明変数として睡眠時間のズレ(20分以上、20分未満)と調査参加回数を主効果とし、これらの交互作用項を投入した線形混合モデルにて検討した。その結果、身長及びBMIの増加と睡眠時間のズレとの間では関連を認めなかったものの、体重の増加と睡眠時間のズレとの間に有意な関連が認められた(p<0.05)。調査回数に対する体重増加の傾きはズレが中央値の20分以上の場合は2.7±0.2、20分未満の場合は3.2±0.2となり、両者の傾きの間に差を認めた(p<0.05)。この背景要因を探索するため、ベースライン時におけるデータを用い、目的変数はすっきり目覚める頻度(5日以上、4日以下)とし、説明変数に睡眠時間のズレ、調整変数に性及び月齢を投入したロジスティック回帰分析を行い、睡眠時間のズレと目覚めの状態との関連性を検討した。その結果、ズレ20分以上群に対して、ズレ20分未満群が5日以上すっきり目覚めるに該当するオッズ比は3.51(95%信頼区間:1.05-11.80)であった。これらにより、幼児における平日と休日の睡眠時間のズレとそれに関連したと思われる睡眠の質が体重の増加に影響を及ぼしている可能性が考えられた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 平日と休日の睡眠時間のズレが幼児期の体重の増加に及ぼす影響2020

    • 著者名/発表者名
      幸篤武 宮本隆信 中山美香 玉瀬友美
    • 学会等名
      第75回日本体力医学会大会

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公開日: 2021-12-27  

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