研究課題/領域番号 |
17K13257
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研究機関 | 仁愛女子短期大学 |
研究代表者 |
内田 雄 仁愛女子短期大学, その他部局等, 講師 (00749418)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | バランステスト / 幼児 / 遊び |
研究実績の概要 |
本研究は、幼児のバランス能力評価が未確立である側面(支持基底面の大きさ、重心移動の正確性、外乱負荷応答)を評価する“遊び”を取り入れた幼児のバランステストの開発を目的として、以下の3つの検討課題に取り組んでいる。 検討課題1:既存のバランステストの信頼性の検証 検討課題2:新規バランステストの開発 検討課題3:遊びを取り入れたバランス能力測定方法の妥当性の検証
平成29年度は、まずは実験環境を整備し(実験器具の改良、購入)、検討課題2に重点的に取り組んだ。具体的には新規バランステスト案である乗り物遊びテスト、バランスボード遊びテスト、魚釣り遊びテスト、シーソー遊びテストのテスト開発に取り組んだ。成人を対象にこれらのテストの難度、安全性、実用性を考慮し、様々な条件設定を試験的に実施することで、幼児を対象とした際の実施可能性を検討した。その結果、種々の問題点が明らかとなった。乗り物遊びテストでは、2輪型の立乗り型パーソナルモビリティによるテスト実施を試みたが、安全性の面に課題が見つかりテスト方法や実験器具の改良の必要性が示された。シーソー遊びおよびバランスボード遊びテストでは器具によりテスト難度設定が難しく、乗り物遊びテストと同様に実験器具改良の必要性が示された。一方で、魚釣り遊びテストに関しては難度設定や安全性の確保が容易であり、幼児でも実施可能なテスト設定を明確にできた。問題点が生じた新規バランステストに関しては器具や条件設定の改良にめどが立っており、H30年度に幼児でも実施可能な方法へ改良を試みる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初の計画において、平成29年度は検討課題1:既存のバランステストの信頼性の検証および検討課題2:遊びを取り入れたバランステストの開発(成人を対象として)に取り組む予定であった。実際に、平成29年度は、本研究の中核である検討課題2に重点的に取り組み、新規バランステストの開発にある程度の目途を立てることができた。しかしながら、テスト開発にあたり、安全性確保およびテスト難度調整の観点から実験器具およびテスト条件設定に種々の改良を加える必要性が生じ、多大な時間とコストを要した。そのため、検討課題1に関しては進捗がやや遅れている。 以上の理由から(3)やや遅れていると判断した。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は引き続き検討課題2:遊びを取り入れたバランステストの開発に取り組む。既に新規バランステストの問題点や改良点は検討されており、改良に必要な実験機材等の準備もほぼ整っている。成人を対象としてテスト方法の条件設定を再度検討した上で、幼児を対象に新規バランステストの信頼性や実用性の検討を実施する。また、新規テスト開発に目途が立った段階で遅れている検討課題1:既存のバランステストの信頼性の検証にも併せて取り組む。
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次年度使用額が生じた理由 |
新規バランステス開発において安全性を確保するために4輪型の立乗り型パーソナルモビリティの購入を検討していたが、業者都合によりキャンセルとなった。残額に関しては、別型の4輪型パーソナルモビリティの購入費として使用する。
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