本研究では、言語能力を反映する脳活動を見出すために、言語能力が加齢により低下していると想定される高齢群と、言語能力が低下していないと想定される若年群の言語を考えているときの脳活動を比較した。 結果、高齢群では若年群と比較して脳活動量が高く、特に言語を司る領域である左半球の活動量が高くなっていた。さらに、実際の言語に関する知能指数(IQ)と記憶力に関して脳活動量との関係性を調べると、IQは高齢群、若年群ともに脳活動量の間に関係性はなかったが、記憶力は若年群において脳活動量が高いほど記憶力が低いという関係性が明らかになった。
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