代表者は、フィールドワークによって採集したパラオ口頭伝承の語りと図像をもとに、それらをデジタルアーカイブ映像として資料化した。既に完成している映像資料は、アイライ州の村落語りにパラオ語・英語で解説をつけたものである。そのほか、マルキョク州などで採集したデータについても同様の資料化作業を続けている。作成した映像資料は、パラオ国内の複数の機関(ベラウ国立博物館、アイライ州政府など)において、映像作品としての展示やコミュニティ教育、あるいは文化ツーリズムなどの場においての活用が予定されている。 また、上記の調査の過程で得た知見に基づいて執筆した論文(2019年『文化人類学研究』掲載)を発表した。
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