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2017 年度 実施状況報告書

ブラジルにおける地域経済発展と地域主体の役割に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17K13296
研究機関龍谷大学

研究代表者

河合 沙織  龍谷大学, 国際学部, 講師 (60734499)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2019-03-31
キーワード地域経済発展
研究実績の概要

平成29年度は,(1)地域経済の発展パターンの類型化:地域経済の分類,(2)地域主体・参加型イニシアチヴの役割と効果:アクター,プロセスの検討,の2つの課題に取り組んだ。
課題(1)に関しては,ブラジル地理統計院(IBGE),労働雇用省(MTE),開発商工省(MDIC),社会開発・飢餓対策省(MDS),財務省国庫局(STN),教育省(MEC)などを中心に,ムニシピオ・レベルで入手可能なデータを収集し地域パネルデータの構築を進めた。
課題(2)については,8月中旬から9月初旬にかけて現地調査を実施した。リオデジャネイロ,サンパウロ,ペトロリーナを訪れ,①マクロ経済および州財政が地域経済に及ぼす影響,制度の役割,②ブラジルおよび南米における外資企業・日系企業の動向と地域経済との関係,③灌漑農業を軸とした地域開発の現状に関する調査を行った。とくに,ボトムアップ型の地域開発および参加型イニシアチヴの事例研究の一つとして位置づけている(a)輸出部門と結びついて成長をとげる産業立地の変化の事例(サンフランシスコ河流域における輸出向け果実生産と灌漑設備管理団体)に重点を置き,サンフランシスコ河流域開発公社(Codevasf),ブラジル農牧研究公社(Embrapa),ペトロリーナ市立大学(FACAPE)において情報収集ならびに研究者との意見交換を行った。課題(2)の事例研究のうち(b)地域経済市場の拡大と雇用創出,(c)ローカルな制度的変化と参加型イニシアチヴについては,文献調査を実施した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

課題(2)の事例研究のうち(b)地域経済市場の拡大と雇用創出,(c)ローカルな制度的変化と参加型イニシアチヴに関する現地調査は実施できなかった。

今後の研究の推進方策

本研究の課題(3)地域経済発展に関する実証分析:マクロレベル・ローカルレベル両要因による検証,の実施に向けて,課題(1)のデータに基づいたパターンの特定と類型化,課題(2)の事例研究を通じた地域共通的な要因の検討を進める。

次年度使用額が生じた理由

平成29年度中に2度予定していた現地調査の実施が1度にとどまった。
平成30年度は現地調査を2回実施する。

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公開日: 2018-12-17  

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