研究課題/領域番号 |
17K13302
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
志柿 浩一郎 北里大学, 一般教育部, 講師 (70734630)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | フリーダ・へノック / 教育放送 / FCC / 公共放送 / アメリカ合衆国 / 放送・通信政策史 / 女性史 |
研究実績の概要 |
研究最終年度となるはずであった2020年度は、COVID19感染拡大により研究計画の予定の変更せざるを得なかったものの、書籍として研究成果の一部を公開することができた。学会大会などの発表は中止などによりできなかったが、一部の成果だけでも書籍として公表できたことは大きな成果であると考えている。以下は書籍としてだした成果である。
志柿浩一郎「第三章アメリカ公共放送誕生史(小見出し: へノックと教育放送―へノックの描いた教育放送の箇所)」『アメリカ公共放送の歴史:多様性社会における人知の共有を目指して』(明石書店、2020年)
研究成果の一部のみだが、これを機に、他の成果についてもコロナ過が落ち着き次第共有していきたい。また、今回研究成果の一部を公表したことで、次の新たな研究課題発見にもつながり、現在その研究を開始するための下準備を実施している。次の研究課題を発見できたことも本研究の小さな実績として報告する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ過のため研究計画の変更をよぎなくされ、2度めの延長に踏み切ったため。
当初計画では最終年度となるはずであり、予定していた学会発表や、研究成果の公開のみを遂行できれば、当初計画していた研究計画を遂行できる。その遅れはオンライン学会や研究会などを活用し、研究成果を公開すれば、遅れた分に関しては、本年度で取り戻せると考えている。
なお、遅れた研究計画に関して、海外での最終予備調査についてはコロナのために実施できる見込みがたたず、必要なものを現地ネットワークを利用して史料のコピーも取り寄せる予定でいた。それについても現地スタッフの在宅勤務などと重なり大幅に遅れた。そのような理由により遅れたが、現在は史料に関しては解決した。
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今後の研究の推進方策 |
遅れた分の研究計画については代替で対応する予定である。また、積極的に研究成果の発表に務める。当初予定していた最終予備調査については、現在のコロナ過の状況が落ち着いた場合は実施し、そうでない場合はその分の研究計画については中止し実施せず、現在手元にある資源を利用し研究を推進したい。また、実施しない場合は、その分を成果を公表するために活用していき、差額分については、期間満了時点で返却も検討し、現状にあわせて計画の練り直しを行う。
研究成果については、既に日本語で公開した論文を英語翻訳論文として、公開している社会情報学会の学会誌編集委員と相談した上で、公開する予定である。それについては、本学会の制度上、日本語論文を英語に書き直したものを本学会英文雑誌に、「翻訳論文」という項目で公開できる制度があるため、活用する予定でいる。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究計画にも記載されていたPC機器を購入し、購入した物品を研究に使用したため。
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