学術的意義:本研究は、「人新世」というキーワードを用いた観光学研究の中で、山岳地域の自然的、人間的要素の双方について論じる、世界的に見ても新規性の高い研究である。特に自然・文化的要素が混在する複合的システムとして山岳地域を理解し、地質・地形からなるその独自性や、当該地域の観光の特徴について知識の創生に貢献したことを強調したい。 社会的意義:多くの山岳地域は豊かな自然や文化を有することにもかかわらず、環境変化、土地利用変遷や観光開発のストレスを受け、急速に変わりつつある。そのため、山岳地域の自然・文化的価値を意識した観光取り組みが必要であり、本研究では当事者と情報交換を行い、意識の向上に貢献した。
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