研究課題/領域番号 |
17K13366
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
羽鳥 隆英 新潟大学, 人文社会科学系, 特任助教 (70636026)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 新国劇 / 映画 / 演劇 / テレビ / ビデオ |
研究実績の概要 |
①加藤幹郎監修/塚田幸光編著『映画のジェンダー/エスニシティ』(ミネルヴァ書房、映画学叢書、2019年)に研究論文「日本人・李香蘭帰る:『わが生涯のかがやける日』を結ぶ山口淑子の振幅」(分担執筆)を発表した。 ②日本映画学会『映画研究』第14号(2019年)に研究論文(査読有)「岡本喜八『日本のいちばん長い日』の天皇表象を読む:音響と配役を手掛りに」を発表した。本科研費を活用し、2018年度に実施した研究報告「岡本喜八『日本のいちばん長い日』の天皇表象を読み直す:音声と配役を手掛りに」(日本映画学会第14回全国大会、2018年12月8日、大阪大学)の論文化である。 ③日本映画学会第15回全国大会(2019年12月7日、京都大学)中のシンポジウム『成瀬巳喜男とメロドラマ』に研究報告「成瀬巳喜男と新国劇:『桃中軒雲右衛門』試論」(招待有)を実施した。 ④新潟大学地域映像アーカイブ研究センター公開研究集会『ビデオの文化資源学』(2020年2月16日、大東文化会館)に研究報告「テレビ録画研究の可能性:『中間的』映像群の調査を起点に」を実施した。 ⑤石田美紀/キム・ジュニアン編著『Archiving Movements: Short Essays on Anime and Visual Media Materials』(新潟大学アニメ・アーカイブ研究センター、2020年)に研究論文「Theatrical Performances Rediscovered: An Archival Approach to Shinkokugeki in the Mid-1970s」を発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2019年度は被取材者である劇団「新国劇」関係者間の事情のため、研究計画の部分的な保留を余儀無くされた。とは言え、臨機応変に進捗を調整し、最終的に学術論集1編(分担執筆)、研究論文2編(査読論文1編、英語論文1編)、研究報告2回の成果を発表し得たため、全体的には順調と評価し得る。
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今後の研究の推進方策 |
上記の通り、2019年度は被取材者である劇団「新国劇」関係者間の事情のため、研究計画の部分的な保留を余儀無くされた。劇団解散後30年以上が経過し、関係者間の社会的な関係性も一層、不安定化しつつある状況を踏まえ、誠実・臨機応変に計画を推進する心構であるが、特に聞き取り調査には変更の可能性も否定し得ない。研究倫理・社会倫理の下、最善を尽したい。 またコロナ禍のため、本科研費の成果を盛り込んだ研究報告(採択済)も大会自体が延期されるなど、先行の不透明な状況であるが、最終年度である2020年度中に4年間の総成果を発表し得るよう、最善を尽したい。
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次年度使用額が生じた理由 |
残額が僅少であるため、次年度における活用を決断した。次年度と合算し、資料費などに充当する計画である。
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