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2020 年度 実施状況報告書

「士大夫」阪口五峰からみる明治漢詩

研究課題

研究課題/領域番号 17K13383
研究機関新潟大学

研究代表者

田 春娟  新潟大学, 現代社会文化研究科, 研究員 (60743630)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2022-03-31
キーワード明治漢詩 / 阪口五峰 / 巌谷一六 / 贈答詩
研究実績の概要

本研究は、明治漢詩人阪口五峰の漢詩文集『五峰遺稿』から知られる五峰を中心とする人物関係に着目し、彼らに関連する資料の悉皆調査を目指している。本年度の研究成果の主要なものは、以下の通りである。

阪口五峰と巌谷一六に関する「贈答詩」の調査:
1、『新潟新聞』明治三四年(一九〇一)一〇月一日「詞林月旦」に、巌谷一六の「將遊佐渡、重疊前韻、贈五峯索和、是夜中秋」と題する七言律詩一首を発見した。
2、『新潟新聞』明治三四年(一九〇一)一〇月二六日「詞林月旦」に、巌谷一六の「松風亭雅集酒間戯賦」と題する七言律詩二首を発見した。
3、『新潟新聞』明治三四年(一九〇一)一〇月三〇日「詞林月旦」に、「將赴酒田、五峯君招飮南邊樓爲別、醉中又疊前韻率作」と題する七言律詩一首を発見した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

一、当初計画段階では、把握していなかった『新潟新聞』にある阪口五峰と巌谷一六に関する「贈答詩」四首を確認することができた。 二、阪口五峰と大久保湘南に関する「贈答詩」の調査は順調に進展している。ただし、大久保湘南から阪口五峰宛の詩作はまだ発見していない。

今後の研究の推進方策

本研究は、明治漢詩人阪口五峰の漢詩文集『五峰遺稿』から知られる五峰を中心とする人物関係に着目し、彼らに関連する資料の悉皆調査を目指している。本年度、新たな文献資料を得ることができ、これにより、(一)阪口五峰と小野湖山に関する「贈答詩」(継続調査)、(二)阪口五峰と日下部鳴鶴に関する「贈答詩」(継続調査)、更に(三)阪口五峰と田邊碧堂に関する「贈答詩」、(四)阪口五峰と大久保湘南に関する「贈答詩」の調査も進めていきたいと考えている。今後の研究については、以上の4点を中心に行う。研究の進捗状況から順次、論文や口頭発表のかたちで成果を公表する。

次年度使用額が生じた理由

次年度使用額が生じた理由:本年度の計画調査は、新型コロナウィルス感染症による緊急宣言が実施されたことにより、一部計画通りに実施できなかったためである。
使用計画: 本年度、昨年度計画通りに下記のような調査旅行:(一)国立国会図書館調査:阪口五峰と日下部鳴鶴に関する「贈答詩」(二)大久保湘南に関する資料の継続調査:阪口五峰と大久保湘南に関する「贈答詩」(三)阪口五峰と田邊碧堂に関する「贈答詩」の調査も進めていきたいと考えている。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2021 2020

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 漢詩人阪口五峰と巖谷一六と矢土錦山 ―『新潟新聞』、『巖谷一六漢詩文稿』、『錦山遺稿』の贈答詩を中心に―2021

    • 著者名/発表者名
      田春娟
    • 雑誌名

      表現文化研究

      巻: 17 ページ: (1),(19)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 漢詩人阪口五峰と巖谷一六―『五峰遺稿』と『一六遺稿』の贈答詩から―2020

    • 著者名/発表者名
      田春娟
    • 雑誌名

      新潟県文人研究

      巻: 23 ページ: 155,160

  • [学会発表] 『新潟新聞』九千号から読む阪口五峰と小野湖山2021

    • 著者名/発表者名
      田春娟
    • 学会等名
      表現文化研究会
  • [学会発表] 漢詩人阪口五峰と巖谷一六 ―『五峰遺稿』、『一六遺稿』、『巖谷一六漢詩文稿』の贈答詩から―2020

    • 著者名/発表者名
      田春娟
    • 学会等名
      表現文化研究会

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公開日: 2021-12-27  

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