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2022 年度 実施状況報告書

賀茂真淵を中心とする、物語文学を対象とする古典注釈学に関する総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17K13384
研究機関日本大学

研究代表者

高野 奈未  日本大学, 文理学部, 教授 (30646815)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2024-03-31
キーワード日本近世文学 / 古典注釈学 / 物語文学 / 賀茂真淵 / 国学
研究実績の概要

研究第6年度にあたる今年度は昨年度に引き続き、真淵の文事および中近世の物語注釈学に関してこれまでの調査によって判明した関係資料の分析を進めた。特に中古散文作品に対する真淵の注釈について精査し、これまで研究の対象になってこなかった伝本の内容について分析を行うことで、その重要性が明らかになるとともに、真淵の注釈学の具体相を新たに把握することができた。この成果についてはさらに分析を進め、次年度以降に研究論文として公表する予定である。
また物語文学を対象とする真淵の古典注釈学の内容および方法が門人の古典注釈学および散文に与えた影響についても分析を進めた。
以上、研究課題に即して可能な限りで研究を進めはしたものの、新型コロナウイルス感染症の影響のために研究の進展については、予定の通りに進めることはできなかった。予定していた研究資料の調査先に関しても、閲覧が不可のことも多く、部分的に閲覧が可能な場合にも日程に制限があった。また調査の日程を確保する目的で、業務の分担のために人材を確保しようとも画策したが、新型コロナウイルス感染症の影響下においては難しかった。このように新型コロナウイルス感染症の影響下およびそれに付随する諸条件のために思うように閲覧および調査を行うことができなかったのが実情である。
なお本研究は今年度を最終年度とする予定であったが、新型コロナウイルス感染症の流行により第3年度後半から予定していた調査が全く行えない状態であった。それに加えて2021年度は研究代表者の出産のために研究が遂行できず、1年間研究期間を延長した。それらを合わせ研究期間を延長し、第7年度まで実施することとなった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

昨年度に引き続き新型コロナウイルス感染症の流行を原因とする諸影響が長引き、国内外の資料調査を行うことができず、データ収集に遅れが生じている。そうした状況にともない、計画していた分析・検討を行うこともできず、当初の研究計画からは遅れている。また、2021年度には出産のために研究を中断する必要があったことも研究遅延の原因となっている。

今後の研究の推進方策

次年度は本研究課題の研究計画にしたがって研究の総括ができるよう研究を進める。手元にある資料および複写資料を活用して、分析・検討を進め、効率的に研究を実施するようにもする。データ入力にあたってはアルバイトを雇用する。またデータ入力・変換につき、機器・ソフトを新たに導入し、効率的に研究を進める。新型コロナウイルス感染症に起因する諸影響の今後の状況もはっきりしないなど、調査をどの程度まで実施できるかに不透明な部分もあるが、予定している研究を完了できるよう、積極的に成果をまとめ公表していくこととする。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルス感染症の流行およびそれに関連して諸影響が長引き、国内外の資料調査を全く行うことができなかったため。さらにそうした状況にともない、計画していた分析・検討を行うこともできなかったため。
以上の遅れを挽回するため、次年度はデータ入力にあたってはアルバイトを雇用し、データ入力・変換につき、機器・ソフトを新たに導入し、効率的に研究を進める。

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公開日: 2023-12-25  

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