従来の『源氏物語』『紫式部日記』をはじめとする古典文学のデータベースは、基本的に語彙と掲出箇所を検索するものであった。しかし、本研究において作成したデータベースは、仏教的事項、関連する人物、該当場面を複合的に検索できるものとした。また、それをホームページ上で公開することで、多くの人のアクセスを可能にしたことが社会的意義としてあげられる。 学術的意義としては、以上のデータベースを作成することで、仏教的事項を抽出する作業を行い、今後も研究を発展させるべき項目を浮かび上がらせたことにある。本研究ではその一端として、御願寺や五壇の御修法について検証した。
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