研究課題
若手研究(B)
プルーストが受けた当時の美術史家からの影響をさぐり、プルーストがいかなるコレクションに関心を示したのかを調査し、そして美術批評家と呼ばれるような人たちとプルーストの交流関係を詳らかにした。以上の三点からプルーストがどのような知のシステムのもとで美術にたずさわったのかを明らかにしてきた。この研究の成果の一部はTeppei ASAMA, Proust et les amateurs, Paris, Classiques Garnier, 2020によって公表した。
フランス文学
プルースト研究への一定の貢献ができた。しかし、それだけではなく19世紀末に美術に関心をもつとき、フランスにおいてどのような選択肢があったのか、またそのような教養がどのように記述されていったのか、芸術受容についての文化史への貢献があった。プルースト研究の範疇にとどまらない、文化史・美術史とプルーストの関係を描き出したことが本研究の大きな成果である。