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2019 年度 実施状況報告書

国頭諸語の記述文法とドキュメンテーション

研究課題

研究課題/領域番号 17K13455
研究機関琉球大学

研究代表者

當山 奈那  琉球大学, 人文社会学部, 准教授 (90792854)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード国頭語 / 記述文法 / ドキュメンテーション
研究実績の概要

平成31年度は、(1)談話資料のアーカイブ化・公開のための資料整理と(2)研究成果報告を実施した。
(1)については、一次資料とメタデータをあわせて、琉球大学付属図書館に委託することで、長期的に管理可能な形にすることを目指し、データの整備を進めた。(2)については、与論方言のとりたて形式や名詞化接辞に関する論文を執筆し、紀要と国際誌にそれぞれ投稿した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

平成31年度は、(1)談話資料のアーカイブ化・公開と、(2)研究成果報告の実施を目指しており、談話資料の公開に関するうちあわせや必要な資料に関する確認などのために、長期休暇中の出張を予定していた。しかし、covid19の影響で、出張・調査が中止となった。調査地点は、高齢者が多く、慎重な対応が求められた。
研究成果に関して、学会誌の投稿などに関しては、予定どおり行った。国際誌への投稿も実施し、採用されている。
したがって、「やや遅れている」と判断した。

今後の研究の推進方策

令和2年度は、引き続き、談話資料のアーカイブ化と研究成果報告の実施を目指す。しかし、状況によっては、次年度も調査出張ができない可能性があるため、対応策を考える必要がある。まず、これまで収集した資料の整理を引き続き行っていく。公開が難しい資料に関しても、分析を進めることで、調査の準備をしておく。研究成果を関連して、ネット上の公開にこだわらず、冊子などの形にして、地域の方にお送りすることで報告する、という可能性も考慮しておきたい。

次年度使用額が生じた理由

平成31年度は長期休暇を利用して、調査のための出張を経費として計上していたが、covid19の影響により、出張が中止となってしまった。そのため、その分の使用額が生じた。令和2年度に調査が可能な状況になれば、調査を実施し、アーカイブ化に必要な打ち合わせを現地で行う。調査の実施が困難な場合は、冊子を作成し、現地に配布するようにする。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2020 2019

すべて 雑誌論文 (2件) (うちオープンアクセス 1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] 伊是名村諸方言(字伊是名方言、字勢理客方言)の動詞活用資料2020

    • 著者名/発表者名
      當山奈那
    • 雑誌名

      シマジマのしまくとぅば―危機的な状況にある言語・方言のアーカイブ化を想定した実地調査研究 令和元年度―

      巻: 1 ページ: 37 - 56

  • [雑誌論文] 与論方言における主語標示に関わる格=とりたてについて2019

    • 著者名/発表者名
      當山奈那
    • 雑誌名

      琉球アジア社会文化研究

      巻: 22 ページ: 47 - 68

    • オープンアクセス
  • [学会発表] 与論方言の格=とりたてについて2019

    • 著者名/発表者名
      當山 奈那
    • 学会等名
      「日本の消滅危機言語・方言の記録とドキュメンテーションの作成」研究発表会
  • [学会発表] Inheriting Linguistic Diversity in Okinawa: An Orality-based Approach of Promoting shima-kutuba2019

    • 著者名/発表者名
      Masayuki Onishi, Nana Toyama
    • 学会等名
      Japanese Studies Association of Australia
    • 国際学会
  • [学会発表] 恩納村の副詞の和琉辞書的記述のためのおぼえがき2019

    • 著者名/発表者名
      當山 奈那
    • 学会等名
      沖縄言語研究センター定例研究会

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公開日: 2021-01-27  

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