研究課題/領域番号 |
17K13458
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
ホワン ヒョンギョン 筑波大学, 人文社会系, 准教授 (80704858)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | acquisition / plosives / affricates / Korean / Japanese |
研究実績の概要 |
本研究では日本語と韓国語において、幼児の音素獲得の過程を音響音声学的知見とともに心理言語学的実験によって明らかにする。また、日本語と韓国語の対照を行い、音韻体系が異なる言語間にどのような違いが存在するかを一般言語学な観点から考察することを目標としている。
2022年度は、韓国語の標準語であるソウル方言において、お母さんの音声データの音響分析を行い、韓国語破擦音の特徴がIDS(Infant-Directed Speech)とADS(Adult-Directed Speech)でどのような差があるかが明らかになった。具体的に、ADSよりIDSで有気音と平音の音響的特徴の差が大きくなることが分かった。この結果は、国際学会(International Congress of Phonetic Sciences 2023、タイトル:Input distribution of Korean affricates in the context of a diachronic sound change: comparison between IDS and ADS)で発表する予定である。
また、慶尚南道の方言における幼児の発話データの音響分析をおこなっている。しかし、追加録音を行う予定であったが、コロナの影響もあり調査が難しかったので、現地調査は中止となった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍において幼児の安全を優先するため,破擦音の実験および音声収録を予定通り行うことができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
韓国語における乳児の破擦音の知覚については、追加のデータが必要であるため、韓国中央大学での実験を継続し乳児の破擦音知覚の過程を明らかにする予定である。
また、韓国語の慶尚南道方言における幼児発話の追加録音が必要性が出たため、韓国での調査を2023年度に行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナの影響で実験の実施、国際学会への参加を行うことができなくなったため、旅費等の執行ができなかった。国際学会での発表、実験の実施にかかる費用を2023年度に執行することとする。
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