パラオ語における日本語借用語辞書を作成し、現地の機関に寄贈することで、現地の教育に役立てた。辞書はパラオにおいて注目を集め、新聞などのメディアで取り上げられた。さらに在日本パラオ大使館にも研究成果を提供することで、「両国の友好関係を深める」という目的にも間接的に役立てた。また、その取り組みの福祉言語学的研究として位置付けを論じ、基礎研究が福祉言語学的研究に発展する過程と、基礎研究と社会貢献の相互関係について論じた。そこから、「当該コミュニティーとの関係構築」「関連機関との連携」「研究のアウトプット」を積極的に行うことにより、「研究成果の社会的貢献」につながることとその重要性を示した。
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