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2017 年度 実施状況報告書

平仮名字体データベースと19世紀教科書平仮名字体コーパスの連携による平仮名史研究

研究課題

研究課題/領域番号 17K13462
研究機関国文学研究資料館

研究代表者

岡田 一祐  国文学研究資料館, 古典籍共同研究事業センター, 特任助教 (80761220)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード日本語学 / 文字史 / 平仮名
研究実績の概要

初年度は、仮名データベースの基盤的整備を目指して、既存データの整理と拡大を行った。
前期においては、東書文庫や国立教育政策研究所附属図書館にて国定前国語教科書の調査を行い、現在利用できるすべての教科書における異体仮名の表について調査・収集した。そのなかで、既存の仮名データベースの増補および修正などを行うことができた。異体仮名表については、統計分析等を行い、従来、不用意に異体仮名表に頼って国定前国語教科書における平仮名字体の推移がたどられていたところを修正することができた。この成果については、ポルトガルで開催された日本学に関する国際会議で報告した。
また、後期は、所属の変更があったため、研究に専念する時間があまり割けなかったものの、国文学研究資料館と人文学オープンデータ共同研究センター(情報・システム研究機構)で提供している日本古典籍字形データセットを活用して江戸期の資料について字体の精査を行った。これは、江戸期の平仮名史に関する記述として意味があるのはもちろん、今後、平仮名字体コーパスを江戸期に拡張するに際して、また、さまざまなデータをコーパス上で統一的に処理をするための基盤に関する準備をすることができた。この成果に関しては、国内のシンポジウムにおいて報告した。
このほか、既存の仮名データベースの改修作業を上智大学で開催された日本学とデータベースに関する国際シンポジウムにあわせて行い、そこで進捗を報告した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

前期については、概ね順調に進んでいたが、後期に所属異動に伴い、科研費を執行できない期間が生じたため、研究に支障が生じた。

今後の研究の推進方策

平成30年度においては、業務との兼ね合いのなかで、平仮名字体コーパスのシステムを改良し、かぎられた時間のなかで研究の進展を図る。

次年度使用額が生じた理由

後期に執行不能期間が生じ、また所属機関の執行締切との関係によって、使用することができなくなった。翌年度は、前年度見合わせていた書籍の購入や作業の依頼等で使用したいと考えている。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2018 2017

すべて 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件、 招待講演 2件)

  • [学会発表] Japanese philology: The Database of Premodern Japanese Works and the “Wakan meien” Hiragana Grapheme Database2018

    • 著者名/発表者名
      Kazuhiro Okada
    • 学会等名
      International Symposium “Digital Humanities and Databases”
    • 招待講演
  • [学会発表] Hentaigana charts in Meiji Textbooks Revisited: An analysis of hentaigana charts2017

    • 著者名/発表者名
      Kazuhiro Okada
    • 学会等名
      EAJS2017
    • 国際学会
  • [学会発表] いろは仮名といまの平仮名: 近代における仮名の体系化2017

    • 著者名/発表者名
      岡田一祐
    • 学会等名
      変体仮名のこれまでとこれから
    • 招待講演

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公開日: 2018-12-17  

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