本研究では、これまで議論が避けられがちだった教育と経済的行為を結びつけ、言語学習の商品化の利点をどのように生かしていくことができるのか、また考えられる問題をどのように防いでいけるのかを検討することを試みた。また、学習者、常勤・非常勤教師、母語話者・非母語話者教師、プログラム運営者等異なる立場の人々への調査を進め、それぞれの立場からの商品化と消費に対する経験や考えを探ることで、より包括的に商品化と消費について考察することを試みた。そうすることで、これまで個々の分析では明らかにすることができなかった相互の関係を探り、言語学習の商品化と消費の実態と構造を解明することができた。
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