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2020 年度 実施状況報告書

地域の母語支援者の教科学習支援への支援参加過程に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17K13487
研究機関東海大学

研究代表者

高梨 宏子  東海大学, 現代教養センター, 講師 (90748542)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2022-03-31
キーワード地域の母語支援者 / 外国人児童生徒 / 教科学習支援 / 母語保持育成
研究実績の概要

本研究では、外国人児童生徒の教育において母語保持育成・教科学習の遅れなどの課題にこたえるべく外国人児童生徒の母語を活用した学習支援を対象フィールドとしている。中でも「地域の母語支援者」に注目する。地域に定住する外国人支援者が母語を活用した学習支援に参加する過程を分析し、支援参加モデルを構築することを本研究の目的としている。今年度は、以下の点に取り組んだ。
1つは、地域の母語支援者の支援に対する意識に関する分析である。前年度まで蓄積してきた支援者のインタビューデータ・支援記録に関するデータの分析・考察を継続して行った。これまでに収集できた事例から異なる属性の支援者を対象とすることができた。対象者の多様性を考慮し、画一的に支援者を捉えるのではなく、個々の背景や支援に対する意識を分析の観点に加えることとした。これに関わって、分析方法の再検討・精査をし、個々の属性をいかした分析・考察を進めた。
2つ目は、支援者間の関係についての分析である。支援記録やメール等のやりとりを主なデータとしている。内容分析の方法を採用し、支援者間の協働関係のありようとそれらがどのように築かれていったのかを観点にした。組織・エンパワメントに関わる関連領域にも視野を広げ、分析・考察を進めた。
以上をもとに、外国人児童生徒への学習支援実践事例、ボランティア事例等を参照しながら、地域の母語支援者の支援参加モデルの構築を検討した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新型コロナウイルスの影響で研究対象フィールドでは学習支援が中止された期間があった。加えて、本務校の業務にも影響があったことから、これまでの研究の総括として報告書の作成・発表に至らず、次年度に持ち越すこととした。後半は産休・育休期間となったため、年度前半のみで課題達成が困難となり、計画通りに進行されなかった。

今後の研究の推進方策

今年度までに行ったデータ分析・考察をまとめ、学会等での発表・学術雑誌等への投稿として公表する。また、成果報告書の作成・発表をすすめる。

次年度使用額が生じた理由

学会の研究大会がオンライン開催となり旅費の使用がなかったこと、成果報告書の作成・発表に至らなかったことから、次年度に持ち越すこととした。分析・考察および研究発表(報告書作成含む)の経費として使用する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 母語を活用した中学国語の学習支援における支援者支援ー学習支援記録の分析からー」2020

    • 著者名/発表者名
      宇津木奈美子・高梨宏子
    • 学会等名
      母語・継承語・バイリンガル教育(MHB)学会

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公開日: 2021-12-27  

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