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2018 年度 実施状況報告書

英語スピーキングの自動評価に向けた評価指標と評価目的別スコアつき発話データの構築

研究課題

研究課題/領域番号 17K13498
研究機関京都大学

研究代表者

金丸 敏幸  京都大学, 国際高等教育院, 准教授 (70435791)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワードスピーキング / 自動評価 / 発話データ / 評価指標 / 機械学習
研究実績の概要

本研究は,英語スピーキングの自動評価を行うための評価指標の作成,および評価目的に応じた適切な評価指標の重みづけを目的とし,英語スピーキングにおける評価指標の整理,評価目的に応じた自動評価用の評価指標の設定,英語スピーキング試験のスコア別サンプルと自動評価用指標でのスコアづけ,評価目的に応じたスコア付けを出力するための各指標の重みづけの調整,を行う.
計画二年目は,英語スピーキングの自動評価に向けた評価付きデータの作成に向けて,(1)発話データの符号化技術に関する課題と,(2)発話データの収集,および収集したデータのスコア付与とベクトル化に関する課題,の二つの研究課題を並行して実施する予定であったが,研究スケジュールの都合により,発話データの収集を実施することができなかった.しかしながら,データのスコア付与とベクトル化に関する課題について,順調に進めることができ,これらの成果に基づいた招待講演とシンポジウムでのパネリストとしての発表を行った.
具体的には,発話データを符号化する環境整備として音声認識エンジンであるJuliusのインストールや調整を行った.また,音声分析のため,音響分析ソフトであるPraatのインストールや調整も行った.これにより,音声データの分析準備が完了し,昨年度の発話データ評価基準をもとにして,符号化された音声データの評価分析を行うことのできる準備が整った.
また,本年度の文献研究により,人工知能や機械学習によるスピーキングの自動評価についての概要と問題点を整理し,今後の課題を中心とした研究発表を行った.東北大学での招待講演や京都大学でのシンポジウム講演を通じて,自動評価や言語処理に関する意見交換や情報収集を積極的に行い,次年度以降の研究活動の発展に向けた取り組みを進めることができた.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

発話データの収集以外の分析環境の整備は概ね当初の計画通り順当に進んでいる.また,発話データの分析に向けた準備については予定よりも拡充して準備することができたため,当初の計画以上の進捗である.ただし,音声データの収集については,参加者の募集や期間の確保などができなかったため,次年度に実施する.なお,当初より二カ年の計画であったため,現時点では研究計画に遅れはない.一方で,これまでの研究結果の発表に関しては,研究スケジュールの都合が合わず,今年度も海外での国際会議等に参加することができなかったため,次年度以降に引き続き,分析と発表に向けた準備およびスケジュールの調整を行っていく.

今後の研究の推進方策

今年度の研究進捗を踏まえ,英語スピーキング能力を測る検定試験のスコアを持つ参与者の募集を行い,スコア別の発話データ収集を行う.参与者の募集と管理についてはRAを活用し,公開されている試験の指標に添ったスコアごとに一定の人数が集まるように調整を行う.また,得られた発話データの音響分析を行うことで,音声学的な観点からも評価できるようにし,客観的な分析ができる環境を構築する.

次年度使用額が生じた理由

計画二年目では国際学会へ参加して情報収集と意見交換を行う予定であったが,参加日程の調整がつかなかったため年度内の実施ができなかった.国際大会への参加は次年度以降に繰り越すことで,引き続き研究の遂行に必要となる情報収集と意見交換を行う予定である.また,発話データの収集についても今年度は実施しなかったため,次年度に実施する.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019 2018

すべて 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] 英語スピーキング自動評価の試み2019

    • 著者名/発表者名
      金丸敏幸
    • 学会等名
      シンポジウム「大学の総合力を活かした外国語教育:スキルと教養」
  • [学会発表] 外国語教育から見た自動採点の現状と展望2018

    • 著者名/発表者名
      金丸敏幸
    • 学会等名
      みちのく情報伝達学セミナー
    • 招待講演

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公開日: 2019-12-27  

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