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2020 年度 実施状況報告書

英語学習者の英文黙読時のプロソディ使用に関する基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 17K13500
研究機関名古屋工業大学

研究代表者

吉川 りさ  名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (90782615)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2022-03-31
キーワードプロソディ / 語強勢 / 第二言語読解 / 読解力構成技能 / 眼球運動 / 横断的アプローチ / 縦断的アプローチ / 情意的要因
研究実績の概要

本研究は、日本人英語学習者が英文を黙読する際に、音韻処理を経た読みを行っているか、また、音韻処理の利用有無によって、読解プロセスがどのように変容するかについて調べることが目的である。本研究では、音韻情報の中でもとりわけプロソディ(語強勢・リズム)処理に焦点を当て、横断的および縦断的アプローチで検証を進めている。前年度までに収集したデータは、横断的データと縦断的データの2種類である。横断的データは、視覚提示された英単語処理時のプロソディ情報処理の可否を調べることを目的とし、眼球運動計測実験を通してデータ収集を行った。本データの一部の分析結果はすでに発表報告している。
本年度は、縦断的データの分析とその成果公表を目指した。縦断的データは、聴覚提示された単語の語強勢に関する判断課題への反応データと、語強勢に焦点を当てた発音トレーニング前後にそれぞれ録音した音声データの二種類である。縦断的データの収集目的は、学習者の個人差要因が、横断的データとして収集した眼球運動計測データに及ぼす影響を調べることである。
縦断的データの一部は分析が終了したため、成果公表に向けて準備を進めているが、以下に述べる通り、新型コロナウィルス感染症の影響により、2020年度の研究活動が著しく困難になり、進捗に大きな影響が出た。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本年度は、データの最終分析および公表を行う予定であったが、2020年度初めから新型コロナウィルス感染症に対応する必要が生じたことにより、年度を通して、授業形態がオンデマンド式へと変更となったため、その準備作業が優先となり、研究活動が非常に制約された。また、参加を予定していた国内外学会の大会の中止や次年度への延期が相次いだ。さらに、2020年度より研究代表者の所属変更があったため、研究活動が一時的に影響された。これらの事情から、データ分析を終えること、また、成果公表を行うことができなかった。今年度も、引き続き新型コロナウィルス感染症に対応する必要があるが、データ分析を進めるほか、オンラインで開催される学会が多くなってきていることから、積極的な成果公表が行えるよう、計画を立てている。

今後の研究の推進方策

上記で述べた研究活動の遅れを取り戻すため、今後は、データ分析の精緻化を図るとともに、研究発表や論文の執筆の形で成果公表ができるよう準備を進める予定である。具体的には、オンラインで開催される学会への積極的な参加を計画している。

次年度使用額が生じた理由

成果公表に伴う英文校正費や論文投稿費として使用する計画である。

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公開日: 2021-12-27  

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