本研究の目的は、日本人英語学習者の書き言葉および話し言葉を対象とする自動採点システムおよび自動フィードバックシステムの作成・検証である。主な研究成果の一つとしては、日本人高校生364人の話し言葉データを対象にした自動採点実験がある。その結果、発話の語数や速度といった基本的な統計量に基づく判定では65.66%、発話内で用いられた語彙や文法なども考慮した実験では70.88%の精度が得られた。また、それと同時に、学習者に対するフィードバックに有益と思われる言語項目を特定することができた。ただ、当初予定していた、実際に学習者を教室に集めてフィードバックを行う実験には、コロナ禍の影響で実施できなかった。
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