研究課題/領域番号 |
17K13514
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研究機関 | 金沢学院大学 |
研究代表者 |
大滝 宏一 金沢学院大学, 文学部, 准教授 (50616042)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | Be動詞の過剰生成 / 主語/話題卓越性 / 主語脱落 / 目的語脱落 / 明示的指導 |
研究実績の概要 |
1. Be動詞の過剰生成に関する研究の学会発表 英語学習者(特に初学者)の間で観察される、“John is play tennis”というようなbe動詞を過剰に生成する誤りに関する研究成果を、昨年度行った実験結果を踏まえて、イタリアのミラノ大学で開催された “Generative Approaches to Language Acquisition 14 (GALA 14)”という学会で口頭発表した(宮城学院大学の遊佐典昭先生との共著)。 2. Be動詞の過剰生成に関する研究の論文執筆 上記1の研究成果を「Be動詞の過剰生成と時制の獲得」という論文にまとめ、くろしお出版の『第二言語習得研究モノグラフシリーズ4:第二言語習得研究の波及効果』というモノグラフに掲載された(宮城学院大学の遊佐典昭先生との共著)。 3. 主語/話題卓越性・主語脱落・目的語脱落に関する研究の発表 2017年度と2018年度に行った主語/話題卓越性・主語脱落・目的語脱落に関する研究に関して、日本第二言語習得学会の秋の研修会で、「日本語を母語とする英語学習者による項の脱落」というタイトルで口頭発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本プロジェクトでこれまで収集した実験データをもとに、研究成果を学会や論文で発表できた点は当初の予定通りである。しかし、当初2019年度に予定していた小学校でのメタ言語能力に関する調査が、自治体におけるカリキュラム改編などが原因で継続的に行うのが難しくなったため、研究計画の変更及び研究期間の延長が必要となった。
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今後の研究の推進方策 |
小学校におけるメタ言語能力に関する調査が難しくなったため、研究期間を延長し、大学生を対象とする調査を拡充させるつもりである。また、最終年度に行った主語脱落に関する実験の問題点が明らかとなったため、再実験を行うとともに、明示的指導とメタ言語能力との関係についても考察する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
本来計画していた小学校での調査が叶わなかったため、次年度使用額が生じた。大学生を対象に行う追加の調査に係る謝金や研究発表に伴う旅費に使用する予定である。
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