研究課題/領域番号 |
17K13515
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
小島 直子 同志社大学, 研究開発推進機構, 嘱託研究員 (80624890)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 外国語教育 / EMI / 動機づけ |
研究実績の概要 |
平成30年度は、これまでの研究の研究成果を踏まえた教員向け 1.ワークショップの開催、2.学会発表および 3.論文発表を積極的に行うことを目的としていた。また、学会発表においては国外においても行い、英語を媒体とした授業 (English-Medium Instruction, 以下EMI)の研究が進んでいるヨーロッパにおける情報収集も目指していた。下記、それぞれの研究成果について詳細にのべる。 1. 教員向けワークショップの開催について:昨年から引き続き、立命館アジア太平洋大学において2019年3月に実施した。春休み中であったため参加者数は少なかったものの、研究結果だけでなく実際にこれまでの介入研究で使用した教材の共有も行った。ただし、教員向けワークショップに対してどのようにアプローチすべきなのかについて、疑問が湧く結果となった。そのため、今後教員ワークショップを発展させて行くためにはワークショップをデザインする際に教授法を応用・発展させるだけではなく他分野(例えばリーダーシップやマネジメント)の文献などからトレーニング方法を学び積極的に取り入れていく必要性があるのではないかと考えられる。 2.学会発表:2019年1月に学習院大学で行われたIntegrated Content and Language in Higher Education 2019 Symposiumで発表し名古屋大学や学習院大学を始め多くの研究者と研究結果を共有した。また、ラウトレッジ社から本研究の結果を発表する書籍の出版を予定しており、そのブックプロポーザル作成のための時間を確保するため当初予定していた海外の学会発表は本年度は行わなかった。 3論文発表:日本人学生の現状を質的調査から模索した『English-Medium Instruction (EMI)に求められている教育実践および学習環境ー日本人学生の動機づけの視点から』をAPU言語研究論叢に投稿し2019年3月に出版された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究実績の報告で述べたように、当初の予定通り、教員向けワークショップ、学会発表および論文発表を行うことができている。
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今後の研究の推進方策 |
次年度はこれまでの調査結果を統合し「学生の意欲を最大限に引き出すことのできるEMI指導方法とは何か」を明らかにし、これらの結果を口頭発表・論文発表・ワークショップなどでより一層積極的に発信していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
前述したように本研究の書籍化のためブックプロポーザルの作成や出版社との契約など当初予定していなかったエフォートが生じた。書籍化は研究結果発信のためには非常に有益な機会であると考え、海外における学会発表に費やす予定であった時間を、上記の書籍化に関わる執筆活動や業務に費やした。結果として使用計画よりも旅費が発生せず、結果として請求した助成金よりも実際の使用額が減少した。 発生した差額については、当初予定していたよりも積極的に海外の学会への出席や資料収集を行い助成金を使用する予定である。
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