平成30年度の研究では、平成29年度の研究で明らかにできなかった、語彙の出現頻度の違いによって、高専における工学系語彙学習がどのように影響を受けるのかを明らかにした。半年に渡る実践研究の結果、高専生の語彙学習では、出現頻度が低い語彙学習について繰り返して学習すると、学習の成果が大きく現れることが明らかとなった。高専の工学系語彙学習のために用いられている教材をどのような順番で取り扱っていくのか、考察することができた。研究目標である語彙学習を促進するタスクベースカリキュラムの開発に向けて、どのような順序で語彙を扱っていくのか示唆を得ることができ、次年度のタスクベース語彙学習の指導計画作成に向けた準備を行うことができたと考える。
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