研究課題/領域番号 |
17K13576
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研究機関 | 宮城教育大学 |
研究代表者 |
小田 隆史 宮城教育大学, 大学院教育学研究科高度教職実践専攻, 准教授 (60628551)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 脆弱性 / 多重剥奪 / リスク / ガバナンス / アメリカ / サンフランシスコ / インナーシティ / 都市災害 |
研究実績の概要 |
都市の「災害弱者」包摂に関する議論では,自然災害の影響を強く受けるとされる社会経済的に脆弱な人々への配慮や参加が重視されつつあるが,大都市圏の内部におけるミクロな地域的格差と災害リスクとの関係を実証した研究は寡少である。そこで本研究課題では,経済的・物的窮乏による多重剥奪(負の連鎖)がみられる地区を複数有する米国大都市圏を事例に,インナーシティと災害リスクとの関係性についてミクロなスケールから空間分析することを目的としている。これまでに実施した現地調査では、ロックフェラー財団の支援によりサンフランシスコ市役所に新設されたレジリエンス復興室(Office of Resilience and Recovery),カリフォルニア大学バークレー校,サンフランシスコ公立図書館等,現地調査で収集した耐震化支援,リーダーシップアカデミー等の若手防災啓発事業に関する関連文献の整理・分析を行った。また,サンフランシスコ・ベイエリアで進行するジェントリフィケーションに関する空間分析やメディア分析を進めた。さらに,ルイジアナ州ニューオーリンズで生じたハリケーン災害と人種・エスニシティにかかる文献を整理し,本研究のフレームワークの強化を行った。さらに,執筆した本課題研究に関する論文の内容を,当地において消防・防災に従事している実務者等に共有し研究成果の還元を行うとともに,実務者の視点からフィードバックを得た。その後,追加の現地調査を集中的に実施する予定で準備していたところ,新型コロナウイルス感染症の世界的蔓延に伴って実施延期を余儀なくされているため、オンライン上での情報収集や論文整理等の活動にとどまっている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の影響が予想を超えて長期化し、当初予定していた米国での最終現地調査の実施延期を余儀なくされているため。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウイルス感染症の世界的な影響により、当初予定していた米国での最終現地調査の実施延期を余儀なくされており、今後、入国制限や隔離期間等の状況を見据えながら、出来るだけ現地調査を出来るだけ早く実施したいが、代替的な方法による研究の遂行と完了も検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染症の影響で、本研究課題の対象地域である米国カリフォルニア州での現地調査の中断・延期を余儀なくされたため旅費として確保した経費の執行がなく残額が生じたため、研究期間をさらに延長して次年度に繰り越すこととした。
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