研究課題/領域番号 |
17K13586
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
中空 萌 広島大学, 国際協力研究科, 講師 (60790706)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 生物文化多様性 / 科学技術社会論 / 在来知 / 翻訳 / インド / データベース |
研究実績の概要 |
本年度は、9月にインド・ウッタラーカンド州のNGO、特定農村、ウッタラーカンド高等裁判所において、「人々の生物多様性登録」プロジェクトおよびガンジス川をめぐる法人格訴訟について補足調査を行った。その上で、前年度までのフィールドワークと文献調査の成果を統合し、『文化人類学』(法の生成をめぐる人類学的研究について、高野さやかと共著)、Biosocieties誌(バイオキャピタリズムと現代のプロジェクトの関係について)、NatureCulture誌(ガンジス川の法人格訴訟を分析するための多種民族誌的な方法論について)に論文を投稿した。また分担執筆を行った書籍、『文化人類学の思考法』(世界思想社)、Local Health Traditions: Pluralism and Marginality in South Asia. (Arima Mishra (ed)), Orient BlackSwanなどが出版された。さらに前年度に出版した単著『知的所有権の人類学:現代インドの生物資源をめぐる科学と在来知』(世界思想社)をもとに、知的所有権法研究会や森林所有権制度研究会、歴史学工房など他分野の研究会で講演を行い、学際的な対話を深めると同時に、二度の国際学会(The 11th INDAS-South Asia International Conference、Taiwan Society for Anthropology and Ethnology)でも成果を発表をした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウィルスの影響により、2月に予定していたフィールド調査を実施することができなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウィルスをめぐる状況が改善された場合、来年度中に1ヶ月程度の補足調査を行う。来年度中の状況の変化が見込めない場合には、文献調査およびオンライン調査に切り替え、本プロジェクトを完遂する。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウィルスの影響により、2月に予定していたインドでの現地調査を延期せざるを得なくなった。状況が改善次第、次年度に1ヶ月程度の補足調査を予定している。
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