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2020 年度 研究成果報告書

現代インドの「生物文化多様性」と科学/在来知の接触をめぐる人類学的研究

研究課題

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研究課題/領域番号 17K13586
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 文化人類学・民俗学
研究機関広島大学 (2018-2020)
大阪大学 (2017)

研究代表者

中空 萌  広島大学, 人間社会科学研究科(国), 講師 (60790706)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード生物文化多様性 / 科学人類学 / 在来知 / データベース / インド / 法人類学 / 翻訳
研究成果の概要

本研究は、インドにおける「生物文化多様性」に関するプロジェクトを対象とし、特定の科学と在来知の折衝の場で何が起こるのかを批判的に明らかにすることを目的とした。その際に、「科学知/在来知」を「体系」ではなく、特定の場で生成する不安定な「実践」と捉えることで、複数の知識の折衝の場で何が生み出されるのかを明らかにしようとした。調査の過程でインドの「生物文化多様性」をめぐる取り組みは、近年のガンジス川に法人格を認める訴訟と密接に関連していることが明らかになったため、このプロジェクトについても民族誌的調査を行った。そしてその成果を単著『知的所有権の人類学』や複数の英語論文、分担執筆の章などにまとめた。

自由記述の分野

文化人類学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、科学知と在来知を知識「体系」ではなく「実践」と見なし、両者が接触する場で翻訳を通していかなる新しい知識が生み出されるのかを捉えようとする点に特徴がある。それにより「体系」としての科学知/在来知が融合可能かをめぐる硬直した議論を超えると同時に、翻訳の技術的細部における具体的な包摂と排除を明らかにすることで、どの細部を動かせば変化が起こせるのか、実際的な批判と提案を行うことが可能になった。また、生物多様性知識の形成プロセスを考察し、「国家」プロジェクトを人類学的な「フィールド」としたことで、生物多様性をめぐる分類学や生態学などの自然科学、政治学、社会学・人類学の学際的対話を可能にした。

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公開日: 2022-01-27  

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