ドイツの少年参審制度についてインタビュー調査および文献調査を行い、少年参審員が少年に対する刑事手続において果たしている役割や、少年参審員が有する専門性について明らかにした。 ドイツにおいては「教育的な能力があり、少年教育において経験を有する」市民が少年参審員として職業裁判官と共に少年に対する刑事手続に参加している。少年参審員は手続に社会内で培われた教育の知識・経験をもたらし、職業裁判官とは異なる視点を手続にもたらしている。教育的な能力・経験を有する市民が少年手続に参加することにより、手続の社会性が向上し、少年を取り扱う手続としてより相応しいものとなることが明らかになった。
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