研究課題
若手研究(B)
本研究は、上場会社を対象会社とする少数株主の締出しの場面を念頭において、対象会社の少数株主による事前の規律づけについて検討するものである。本研究の検討は、アメリカ・デラウェア州法などを対象とした比較法研究の手法を用いて行った。その主な成果としては、少数株主による「自衛」に対する期待や、マジョリティ・オブ・マイノリティ条件の役割・重要性を指摘したことがあげられる。
民事法学
本研究で得られた成果により、少数株主の締出しの場面で重要な検討課題となっていた、公正な手続(判例の表現でいえば「一般に公正と認められる手続」)の内容をより明確にすることができたと考える。このような公正な手続の明確化は、社会全体にとって望ましい締出しの促進につながり、この点に大きな社会的意義が認められる。