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2017 年度 実施状況報告書

マイノリティ集団をめぐる利益の実現過程:日本の社会福祉分野を事例とした実証分析

研究課題

研究課題/領域番号 17K13668
研究機関三重大学

研究代表者

大倉 沙江  三重大学, 人文学部, 助教 (40779534)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード政治過程論 / 政治参加 / 代表性 / 障害者 / マイノリティ
研究実績の概要

本研究の目的は、政治エリートとのネットワークや財政基盤などのリソース面で「弱い少数者」であるマイノリティ集団の利益が実現するための条件とその因果メカニズムを明らかにすることである。
2017(平成29)年度は、研究実施計画にもとづき、マイノリティの政治参加に関連した基礎的な資料の収集と文献調査を進めるとともに、関係者に対するインタビュー調査を実施した。また、2018(平成30)年度に予定していたアンケート調査の一部を前倒しして実施した。なお、本年度は、マイノリティのなかでも障害者と女性に対象を絞って研究を行った。基礎的な資料の収集については、国内の学術研究機関に加え、最高裁判所や厚生労働省などの公的機関と連絡をとり、障害者の政治参加の実態や政策の動向についての文献やデータの所在を確かめた。また、データの一部については、すでに提供を受けた。さらに、学術研究機関の有識者、政府関係者、メディア、民間企業等から当該テーマに関する情報を多角的に入手し、吟味することで、状況の理解、精査に注力した。
インタビュー調査については、2017(平成29)年7月~8月、2018(平成30)年1月の2回にわけ、障害がある議員、障害者団体の関係者、その支援者(弁護士など)に対して実施した。障害者の政治参加の実態、歴史的経緯などについて、立体的に情報を得ることができた。
また、研究実施計画では2018(平成30)年度に予定していた「障害がある有権者に対する調査」および「障害がある議員に対するアンケート調査」を本年度に前倒しして実施した。「障害がある有権者に対する調査」は、株式会社ゼネラルパートナーズ・障がい者総合研究所との共同調査である。2018(平成30)年度は統一地方選挙の準備の年にあたるため、議員やその支援者の協力が得られにくくなると考えられるための措置である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究実施計画に基づき、基礎的な資料収集・文献調査およびインタビュー調査を予定通り実施できたため。また、2018(平成30)年度に予定していたアンケート調査の一部についても、本年度実施することができた。ただし、本テーマは時事性が強く、政策動向や当事者の動きも流動的であるため、基礎的な資料収集と文献調査については、引き続き進める必要がある。

今後の研究の推進方策

2018(平成30)年度は、研究実施計画に基づき、マイノリティに関わる団体に対するアンケート調査を実施するとともに、研究成果の一部を学会や学術論文として公表する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 労働者たちはなぜ保守政権による女性政策を支持するのか:労働組合員に対する意識調査を用いた探索的分析2018

    • 著者名/発表者名
      大倉 沙江
    • 学会等名
      日本政治学会 ジェンダーと政治研究会

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公開日: 2018-12-17  

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