研究の最終年度にあたる今年度は、実証的な研究報告を実施することに力点を置いた。研究成果を還元するとともに、これを刊行するにあたって留意すべき点、また修正すべき点を徹底的に洗い出すことができたという点で、大きな成果があったというべきだろう。 以上の研究報告については、そのうちの一つはすでに研究報告の記録自体が2024年度前半期に公表されることが決定している。また他の研究報告についても、2024年度を目途にこれを基にした成果を日本語及び英語で刊行することを予定している。 理論面では研究成果の公表に重点を置き、その成果を論考として発表した。また上記以外にも、本研究の成果は、2024年度前半期に刊行予定の論文、また書籍の一部として公表されることが決定していることも付記しておきたい。 本研究はパンデミックの最中に進められることとなり、その甚大な影響、とりわけ史料調査の制約によって、計画の実施には多くの困難が伴った。成果の公表にも時間的なずれが生じることとなったが、研究自体の目標は達成できたといってよい。刊行に向けて精査を重ねるのみである。
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