研究課題/領域番号 |
17K13685
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
神田 豊隆 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 准教授 (70609099)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 日本社会党 |
研究実績の概要 |
本年度の研究実績は、具体的には2017年5月に名古屋大学で開催されたグローバル・ガバナンス学会における研究報告「社会民主主義勢力の国際関係史」と、10月の厦門大学の国際学会(比較視野下的東南亜国際関係・国際学術研討会)における報告"Networking Non-Communist Socialists in Asia"として公表した。 両者の概要を端的にまとめれば、いずれも、本研究が対象としている曽祢益も参加したアジア社会党会議、社会主義インターナショナルという二つの国際的組織を直接的な主題としたものであり、国内外で収集した史料をもとに、1950年代におけるこれらの実態を歴史的に解明したものである。アジアの社会主義者との接近を望む欧州中心の社会主義インター、欧州との協力をめぐって見解の相違するアジア社会主義者、といった両者の中で、曽祢ら日本社会党は架け橋の役割を模索するが、日本社会党自身の分裂といった事態もあり、そうした役割には限界があった。なお、5月の学会では日本語、10月には英語による報告を行った。 これらの研究において、史料としては、国会図書館憲政資料室などに保管されている、日本社会党関係の文書を中心に用いた。そして史料自体の収集も、本年度に力を注いだ重要なことのうちの一つである。国内では早稲田大学「大学史資料センター 保守と革新の近現代史データベース」が有用であった他、海外ではインドにおいてインド国立公文書館における資料調査なども行った。 いずれも、当初の研究実施計画において記した計画通りに進めたものであるといえる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
交付申請書の「研究実施計画」と照らし合わせると、概ねその記述通りに進めていたと判断出来る。但し、米国での資料調査など、本年度において実施出来なかった点もある。全て予定通りに進展しなかった理由は、主として大学教員としての他の業務とのバランスの問題であるといえる。
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今後の研究の推進方策 |
交付申請時の「研究実施計画」の通りのテーマ順に、今後はやや時代を遡って研究を進める。これまでも概ね実施計画通りに進んでおり、これを大きく変更する必要はないと判断出来る。学内諸業務など、別の任務とのバランスに注意することが、今後の重要な課題である。
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次年度使用額が生じた理由 |
計画にあった米国資料調査の予定が次年度以降に変更になったため。
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