日韓間では、冷戦期においては非間接的に、冷戦後から直接的な安全保障協力が形成されてきた。一方で、「いつ」「どのような時に」「どのような条件で」日韓安全保障協力が形成されてきたのかについての研究は、この間日本の学界において十分な議論がなされてきたとは言い難い。加えて、国際関係理論の枠組みを用いた日韓関係研究、韓国研究は、国内において未だ萌芽期にある。本研究の学術的意義は、国際関係理論を用いつつ、理論研究と地域研究の融合を図ったことある。また、社会的意義は、日韓安全保障協力を通史的な視点から整理したことにある。
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