研究実績の概要 |
本年度は、下記の研究1の拡張を試みた。つまり2か国開放経済において、流動性規制のみならず資本規制を分析出来るように研究1で開発したモデルを拡張することである。バーゼル合意により、国際的に活動する銀行は、流動性規制のみならず自己資本比率に関する規制定められており、日本を含む多くの国の銀行規制として採用されている。そのため、自己資本比率規制が経済厚生や金融の安定化に与える影響を分析することは重要性が高いと考えるからである。基本モデルは構築したものの思う様な結果が得られなかった。研究2では小国開放経済において流動性規制や資本規制を分析一定の成果を得た。本研究期間全体を通じて下記の2つの研究成果が達成した。 研究1:Financial Contagion in a Two-Country Model,Tarishi Matsuoka, Journal of Money, Credit and Banking, 54(7) (October 2022): 2149-2172 研究2:Banks and Liquidity Crises in Emerging Market Economies,Tarishi Matsuoka, Journal of Economic Dynamics and Control, 94 (September 2018): 43-62
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