本研究課題では、特に(無業者を中心とした)若者の「就業に関する主観的期待値」に関する研究を行った。具体的には、「就業することによって、どの程度の賃金を得られると考えているか」等、就業を含む社会復帰により自身がどの程度の便益を得ることが出来るかを対象者に尋ね、本人の主観的期待値と実際の統計との乖離の程度を測定することで、「就業の便益を過小見積もり(または過大見積もり)しているか否か」を明らかにする作業を行った。現在、調査の取りまとめを行っているが、主観的期待値と実測値との乖離の状況を明らかにすることで、特に無業者の社会復帰を促進するために必要な情報とは何かを明らかにすることが可能であると言える。
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