研究課題
若手研究(B)
本研究は、日本の格付会社であるJCR(日本格付研究所)とR&I(格付投資情報センター)の両方から格付けを付与されている新規発行の普通社債を対象に、「JCRとR&Iの格付けの水準の差の決定要因」と「格付けの水準の差がイールド・スプレッド(yield spreads)に与える影響」について分析を行った。分析に用いたデータは、日本証券業協会が公開している2006年度から2021年度までの16年間の新規発行の普通社債に付与された信用格付けのデータである。
ファイナンス、応用計量経済学
「格付けの水準の差」に関する既存研究はアメリカの格付会社(Moody’s、S&P)が分析対象である。そのため、日本のようなアメリカ以外の国の格付会社を対象に「格付けの水準の差」を分析した研究は存在しない。また、日本の信用格付けのデータはあまり整備されていないため、実証分析を行った研究は極めて少ない。