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2019 年度 実施状況報告書

戦前期尾西織物業の展開と地域の産業化に関する社会経済史的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17K13770
研究機関國學院大學

研究代表者

杉山 里枝 (石井里枝)  國學院大學, 経済学部, 教授 (00609604)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード尾西地域 / 産業化 / 紡績業 / ウール織物 / デザイン / 尾州産地織物業 / 繊維産業 / 女性労働
研究実績の概要

本研究の目的は、日本有数の毛織物産地であった愛知県尾西地方における毛織物業の展開および地域の産業化の動向について、『鈴鎌毛織資料』、『山直毛織資料』など有力機業者の経営資料を用いて、生産・流通・消費といった諸側面および関連する産業の動向もふまえながら実証的・総合的に研究を行うことである。
令和元年度においては、上記の目的にそって前年度までに引き続き、研究遂行のために必要な資料・文献の収集、論文の執筆などの作業をすすめた。
資料調査・収集について、研究代表者は元年度後期よりアメリカ・ハーバード大学における在外研究を開始したため、日本国内における資料調査、収集に関しては前期における実施にとどまった。後期においては、アメリカ国内における産地織物業の展開に関する資料や文献の調査・収集を精力的に行うことができた。そのなかで、紡績業にかかわる女性労働者のうごきについてなど、あらたな論点に注目することができた。
論文作成について、いままでに収集した資料・文献や学会・研究会での報告にもとづいて具体的に作業をすすめている。その成果の一部について、織物のデザインに関する書籍の分担執筆のかたちであらわすことができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

すでに「概要」の欄において記載したように、昨年度後期からアメリカ・ハーバード大学において在外研究を行った。そのため、その期間における日本国内での資料調査や研究発表の機会がなく、研究にやや遅れが生じた。とはいえ、アメリカにおける資料調査の結果、国際比較、女性労働といったあらたな視点に出会い、それを成果に取り入れるべく作業をすすめている。本年度後期からは国内での研究を再開するため、新たな視点をもとりいれた研究成果の公表をすすめていきたい。

今後の研究の推進方策

前年度までの作業に引き続き、本年度は論文執筆を精力的に行い、成果を効果的にまとめていくことにしたい。なお、在外研究における成果を加味した研究報告も行っていきたいと考えている。

次年度使用額が生じた理由

在外研究中、科研費を使用したアメリカ国内での資料調査を実施しなかったため、旅費において計画とのずれが大きく生じた。人件費についても同様の事情により計画とのずれが生じた。本年度は日本国内での資料調査や研究報告を実施するため、旅費として使用できる予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 図書 (1件)

  • [図書] きものとデザイン これから出る本 つくり手・売り手の150年2020

    • 著者名/発表者名
      島田昌和編
    • 総ページ数
      236
    • 出版者
      ミネルヴァ書房
    • ISBN
      9784623088744

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公開日: 2021-01-27  

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