本研究の目的は、日本有数の毛織物産地であった愛知県尾西地方における毛織物業の展開および地域の産業化の動向について、『鈴鎌毛織資料』、『山直毛織資料』など有力機業家の経営資料を用いて、生産・流通・消費といった諸側面および関連する産業の動向もふまえながら実証的・総合的に研究を行うことである。 令和3年度においては、前年度に新型コロナウイルス感染症拡大のなかで実行することができなかった資料調査・資料収集を進め、研究の完成に近づける予定であった。 しかしながら、令和3年度においても感染症の収束がみられず、これら当初の計画を実行することができなかった。 そのため、今までに入手した資料や新たに入手した文献をもとに分析をすすめ、本研究の集大成は、研究期間終了後に持ち越すことにした。 今後、国内・国外ともに現地での調査収集資料を加え、本研究を最終的にまとめていくことにしたい。
|