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2017 年度 実施状況報告書

組織の環境適応におけるミクロマクロ関係のダイナミクス評価法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 17K13776
研究機関山形大学

研究代表者

柴田 聡  山形大学, 人文社会科学部, 講師 (20609250)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2019-03-31
キーワード経営学
研究実績の概要

本研究では企業の環境適応を中心に企業レベルのマクロな適応行動と従業員レベルでのミクロな適応行動それぞれのリンケージについての数量的な評価方法の開発を行う。現在組織論では組織全体のレベルを分析するマクロ組織論と従業員に焦点を当てたミクロ組織論に大別される。一方で、組織における企業レベル-従業員レベルを同時に分析し、ミクローマクロの関係を分析することは必ずしも十分に行われておらず長年課題となっていた。これについて。しかし、組織の動的側面である適合行動についてのミクロ-マクロ関係を考慮した上での分析手法は開発されておらず課題として残されている。この方法を開発することを本研究の目的とする。
本年度は当初予定していたアンケート調査を実施し大規模なデータ収集を行った。データは企業レベル並びに個人レベルで収集を行っており本課題でも停められるミクロレベルとマクロレベルを同時に分析出来る形での収集に成功した。
現在これらのデータについて加工と分析を実施中である。今後は、前年度の成果を整理/分析、個々のモデルを統合した分析を行っていく。また、国内・国外の研究会・学会大会などで研究発表を行い、そこでの議論を踏まえて研究成果をまとめ、学術誌に投稿する。さらに、これと並行して、パネルデータの分析に加えてアンケート調査などを実施し、動的な変化構造と企業の内部構造とのリンケージを分析していく。すなわち、時系列的変化に対応するダイナミズムを含んだモデルへ組織構造を考慮したモデルを拡張し分析を実施する。次年度以降学会報告並びに論文投稿を行う予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本年度はデータ収集を中心に計画していたが計画通り大規模なデータを収集することが出来た。分析は現在実施中であるが学会報告レベルの結果は得られており、概ね順調に進んでいると考える。

今後の研究の推進方策

データ収集と分析に基づき今後は論文報告等の成果発表を行っていく。
また、共同研究者と連携し複数のデータベースを連結しより深い分析を実施する。

次年度使用額が生じた理由

少額の残高のため効率的運用のためには次年度繰越が必要であると判断したため。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2018 2017

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] デザインマネジメントの日韓比較-製品デザインに関わる部門間調整に着目して-2018

    • 著者名/発表者名
      菅野洋介,柴田聡
    • 雑誌名

      日本経営学会誌

      巻: 40 ページ: 3-15

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Organizational Conditions Supporting Design Function: South Korea in Reflection of Japan.2017

    • 著者名/発表者名
      Kwon, Y., Kanno, Y., Nam, K. Y., Shibata, S., & Chung, K. W.
    • 雑誌名

      The Design Journal

      巻: 20(1) ページ: 87-107

    • DOI

      https://doi.org/10.1080/14606925.2016.1253233

    • 査読あり
  • [学会発表] コミュニティライフサイクルのダイナミクス2017

    • 著者名/発表者名
      玉井由樹,遠藤憲子,柴田聡
    • 学会等名
      日本ベンチャー学会第20回全国大会
  • [学会発表] トリプルヘリックスの陥穽-利益相反するコミュニティアクターの問2017

    • 著者名/発表者名
      柴田聡,玉井由樹
    • 学会等名
      日本経営学会91回全国大会

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公開日: 2018-12-17  

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