組織のミクロ‐マクロ関係については未だ未開拓であり研究の空隙を埋めることに繋がる。また、本研究によって企業の適応行動を可視化することが可能となり、環境に上手く適応した企業がどのようなマネジメントを行ったか分析することが可能となる。これによって、優れた適応能力を有する企業の中でどのようなマネジメントを行い差が生まれているかについて検証することができる。加えて、上手く適応した企業に対してのケーススタディとの整合性を見ることで新たな知見を獲得しうる。これは、適応能力についての比較研究を容易にし、適応のための要件を明らかにすることで組織の適応能力研究の進歩に貢献できるものである。
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