研究課題/領域番号 |
17K13790
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研究機関 | 武蔵大学 |
研究代表者 |
森永 雄太 武蔵大学, 経済学部, 教授 (70585439)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 健康経営 / ウェルビーイング / 在宅勤務 / ジョブ・クラフティング / 仕事の要求度-資源理論 |
研究実績の概要 |
2020年度は、4年の研究計画の最終年度であった。もともとは2019年に積み残した本調査としてのWeb調査の実施、学会報告、論文投稿を実施する予定であった。しかしながら、新型コロナウイルス感染症の影響で多くの企業において在宅勤務が導入されたり、解除されたりし、従業員が働く環境が安定しない状況が続いた。本研究では複数時点に及びWeb調査を実施する予定としており、調査時点間で働く環境が大きく変動することは好ましくないため、本調査を実施することができなかった。そのため研究計画を1年間延長することとした。 結果的に2020年度は、大きく分けて3つの活動を行った。第1に、論文の公刊である。2019年度に実施した学会報告の内容をもとに論文を投稿行い公刊されるにいたった。 第2に、中小中堅企業における健康増進活動の実践について文献研究を行った。Web調査を実施する予定に変更したため、調査回答者に中小中堅企業の従業員が含まれる可能性が生じた。そこで中小中堅企業に関する文献研究や中小中堅企業の中で精力的に健康増進施策に取り組んでいる企業の事例研究を行った。ここでの文献レビューの成果は、部分的に質問票調査の項目に反映されている。 第3に、在宅勤務に関する文献レビューである。すでに関連領域に関する文献レビューは万全に行われており、質問票の作成も万全に進めてきた。しかしながら、新型コロナウイルス感染症に伴い多くの企業で在宅勤務が導入されるようになった。そのため在宅勤務が従業員の健康やウェルビーイングに影響を与える要因について文献レビューを行い、質問票調査の改善を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
上述したように2020年度は、4年の研究計画の最終年度であった。しかし新型コロナウイルス感染症に伴う在宅勤務の導入により調査の実施に至らなかった。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウイルス感染症に伴う在宅勤務の導入により調査の実施ができなかった。しかし2020年度に在宅勤務に関する文献レビュ―を行い、関連する質問項目を盛り込んだ質問票の作成を行った。今年度は、早期に質問票調査を実施し、調査実施後は速やかにデータ分析を行い、学会報告や論文投稿を行っていく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
既に述べたように新型コロナウイルス感染症の影響で本調査の実施を見送った。2021年度は、在宅勤務の影響を考慮に入れた形で実施する予定にしている。
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備考 |
雑誌記事として以下の通り。 森永雄太(2020a)「健康経営の新展開 : ウェルビーイング経営のススメ」『オムニマネジメント : NOMA経営情報誌』 29(7), 2-7。森永雄太(2020b)Withコロナの時代のウェルビーイング経営 : リモートワークとジョブ・クラフティング」『人事実務』 57(1211), 8-12
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