研究課題/領域番号 |
17K13793
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 千葉商科大学 (2019) 早稲田大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
伊藤 泰生 千葉商科大学, 商経学部, 講師 (90769902)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 産業内多角化 / コンシューマゲーム産業 / プラットフォームビジネス / 関係性資産 / パネルデータ分析 |
研究成果の概要 |
本研究は、外部企業との関係性(関係性資産)が企業の産業内多角化に与える影響を分析することで、未だ不明瞭なままである、産業内多角化に影響を与える要因を明らかにすることを目的としている。本研究の分析結果から、以下の成果を得られた。 (1)産業内多角化と業績の関係性は、産業特性に強く影響を受ける。(2)産業内多角化の程度が低い産業(多くの産業が産業内で多角化を行っていない)では、外部企業を積極的に活用することで、産業内多角化と業績の負の関係性を和らげることが実証された。(3)内部資源の活用経験は業績に正の影響を与えるが、外部資源の活用経験は必ずしも業績に正の影響を与えていないことが実証された。
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自由記述の分野 |
企業戦略
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の研究結果は、以下の学術的・社会的意義を有していると考えられる。第一に、本研究は産業内多角化研究において不明瞭なままであった、外部資源との関係性に明らかにすることで、多角化研究に学術的貢献を果たした。第二に、本研究は中小企業の経営戦略にも意義ある示唆をもたらすと推測される。特に大企業と比較して、中小企業は資源的な制約が強く、成長戦略には産業内多角化が望ましいにも関わらず、産業内多角化と業績への関係性資産の影響は明らかにされてこなかった。本研究は、そうした中小企業が成長期において取るべき戦略に示唆を与えると推測される。
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