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2019 年度 実施状況報告書

投資家タイプ別株主数の決定要因とその企業価値への影響

研究課題

研究課題/領域番号 17K13796
研究機関創価大学

研究代表者

安武 妙子  創価大学, 経済学部, 准教授 (00737314)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード株主優待 / 株主数 / 権利落ち日 / 企業アンケート
研究実績の概要

本年度は、株主数の決定要因の一つとして引き続き株主優待に注目し、日本の上場企業を対象として行ったアンケートについて、株主優待実施の目的や株主優待に関する投資家からの声など主な結果を英語論文にまとめた。この論文では個人投資家の投資行動に関する先行研究についてまとめた上で、株主優待の実施と株主数及び株主構成の変化や流動性との関連について、アンケート結果と企業の株主の状況、業績等のパネルデータを用いた実証分析も行った。株主優待と株式の流動性の関係については2つの指標(Illiquidity ratioとターンオーバー)で異なる結果となり、この点については今後も更に検証と考察を進める予定である。
株主優待の権利落ち日前後での株価変動に関する研究については、昨年度末より複数の学術誌に投稿した。これまでのところ受理には至っていないものの、査読者より有益なコメントを得ることができ、それらに基づいて何度か改訂を行った。具体的な改訂点の一つとしてはギフト券などの金券以外の優待の場合、金券での優待と比べて優待権利落ち日前後での株価の変動(下落)が大きい点について、本研究での実証分析の結果をこれまでの先行研究におけるギフトの価値に関する議論への新たな知見として位置付けた。また分析結果の頑健性に関する追加の分析も行った。2020年2月にはハワイ大学Shidler College of Business博士課程でのセミナーで研究発表を行い、客員教授を含む参加者より有益なコメントを頂き、それを元に更なる改訂を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

理由 本年度は株主優待の権利落ち日前後での株価変動に関する研究について複数回学術誌への投稿を行ったが査読者より指摘された点に基づく改訂に当初想定していたより多くの時間を費やすこととなった。

今後の研究の推進方策

株主優待の権利落ち日前後での株価変動に関する研究について、改訂、英文校閲が終わり次第学術誌への投稿を予定している。また株主優待のアンケートに基づく論文では長期保有株主への追加優待実施と株主数、流動性などへの効果について追加分析を行い、セミナー発表、学術誌への投稿を行う予定である。

次年度使用額が生じた理由

今年度はデータベースの購入やデータ整備等のための人件費が必要でなくなったため次年度への繰越が生じた。繰り越した助成金は次年度海外での学会報告、英文校閲費、投稿費等に利用する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 国際共同研究 (1件)

  • [国際共同研究] University of Hawaii at Manoa(米国)

    • 国名
      米国
    • 外国機関名
      University of Hawaii at Manoa

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公開日: 2021-01-27  

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